この記事のポイント
- 髪は一本ずつサイクルがずれています。だから同じ時期にまとめて抜けても不思議ではありません
- 夏に受けたダメージは、その場では出ません。数か月遅れて9月ごろに出てきます
- 紫外線だけでなく、冷房・寝苦しさも体には負担になっています
- 本数を数えても分かりません。見るのは分け目・生え際・髪の太さです
- 季節の抜け毛は戻ります。戻らずゆっくり進むものは、別の話として考えます
9月に入って、排水口やまくらの抜け毛が急に増えた気がする。そう感じる方は少なくありません。東京・新橋の固定式メンズウィッグサロンバンビーニーの代表が、この時期の抜け毛について動画で話しました。この記事では、なぜ「今」なのかという時間差の仕組みを中心に整理します。
先にお断りしておきます。私たちは医師でも薬剤師でもありません。診断はできませんし、するべきでもないと思っています。毎日いろいろな方の髪と頭皮を触っているウィッグ屋が、現場で見てきたことをお伝えします。気になる状態が続くときは、皮膚科や専門の医療機関にご相談ください。
髪は、一本ずつサイクルがずれています
🎬 坂野てんくが動画で話していたこと
「髪の毛にはですね、生える時期、成長する時期、休止する時期、抜ける時期という風にですね、一本一本サイクルがあるんですね。なので、そのサイクルとですね、その季節の変わり目の境の時に、髪の毛がですね、普段よりも多く抜けて、それでAGAの疑いがあるんじゃないかと思ってですね、心配される方が実はいらっしゃいまして。」
髪は全部が同じタイミングで生えて、同じタイミングで抜けるわけではありません。一本ずつ、伸びる時期・止まる時期・休む時期・抜ける時期を、それぞれ別のタイミングで回しています。
これは髪にとって都合のいい仕組みです。もし全部が揃っていたら、抜けるときに一斉に抜けてしまいます。ばらばらだからこそ、日常では抜け毛が目立ちません。
ただ、裏返すとこうも言えます。何かのきっかけで多くの毛が同じ時期に「休む」側へ寄ってしまうと、数か月後にまとめて抜ける。秋に抜け毛が増えて見えるのは、これが起きているためだと考えられています。生え変わりのリズムそのものについては、ダイエットを始めて数か月後、抜け毛が増える理由でも同じ話をしています。きっかけがダイエットか季節かの違いです。
夏のダメージは、その場では出ません
🎬 坂野てんくが動画で話していたこと
「そのダメージもですね、何か月か後に、そのダメージが追って影響が出てくるので。だから夏場のですね、初夏の時とかにですね、受けた紫外線とかのダメージが、その9月とか、そういう秋口のですね、始まりの時に、その影響が出てくるんですね。」
ここがいちばん誤解されやすいところだと思います。夏に受けたダメージは、夏のうちには出てきません。頭皮が受けた負担が髪の生え変わりに反映されるまでには、時間がかかります。だから、9月に増える抜け毛の原因は「9月にやったこと」ではなく、6月から8月にやっていたことのほうにあります。
この時間差があるので、原因と結果が結びつきません。「最近なにも変えていないのに急に増えた」と感じるのは、当然のことだと思います。
夏に体が受けているのは、紫外線だけではありません
紫外線はよく言われますが、それだけではありません。動画では3つ挙げていました。
- 暑さそのもの。体力を削られます
- 冷房で冷えた部屋。外との温度差も含めて、体には負担です
- 寝苦しさ。睡眠の質が落ちます
髪も体の一部です。睡眠が浅い日が何週間も続けば、その影響は髪にも出ます。夏のあいだ「なんとなく調子が出ない」で済ませていたことが、秋になって抜け毛という形で見えてくる、ということです。
本数を数えても、分かりません
抜け毛が気になると、つい数えたくなります。ただ、本数はその日の洗い方や前回洗ってからの日数でも変わるので、あまりあてになりません。この点は髪は1日何本抜けても大丈夫?|抜け毛は”量より質”にも書いたとおりです。
動画では、数えるかわりに見てほしいところを3つ挙げていました。
🔎 数えるより、ここを見てください
- 分け目。以前より広がって見えないか
- 生え際。少しずつ後退していないか
- 髪の太さ。1本1本が細くなっていないか
3つとも、1日では分かりません。だからこそ、半年前や1年前の自分の写真と見比べるのが確実です。毎日鏡で見ている顔ほど、変化に気づきにくいものです。
季節のものは戻ります。戻らないものは、別の話です
🎬 坂野てんくが動画で話していたこと
「こういうAGAの進行というのはですね、ある日いきなり始まるものじゃないので、徐々に徐々に進行するものなので、難しいんですね、確認するのが。自分でも分からないうちに、気づいたらなっていたという時もございますので。」
同じ「抜け毛が増えた」でも、形が違います。季節によるものは、一時的に増えて、しばらくすると戻ります。山があって、また元の高さに帰ってくるイメージです。
いっぽう、ゆっくり進んで戻らないタイプのものは、急な変化がないぶん自分では気づきにくいのが厄介なところです。ある日を境に始まるものではないので、「いつからだろう」と思い返しても、たいてい分かりません。
ですので、季節の抜け毛の本数と、進行の疑いは、別々に見ていただくのがいいと考えています。本数が増えたことより、分け目・生え際・太さが「戻らないまま変わってきているか」のほうが大事です。判断に迷うときは、自己判断せず皮膚科や専門の医療機関にご相談ください。季節ごとの傾向と見分け方をまとめて知りたい方は、季節で変わる?抜け毛が増える時期の理由とAGAの見分け方もあわせてどうぞ。
今からできること
秋にも紫外線は出ています。夏ほどではありませんが、ゼロにはなりません。動画では、面倒でなければ、という前置きつきで2つ挙げていました。帽子をかぶることと、頭皮にも使える紫外線対策のスプレーを使うことです。
どちらも劇的な効果を約束するものではありません。ただ、頭皮の環境を守るという意味では、やっておいて損はないと思います。帽子については帽子をかぶると薄毛になる?気をつけたいかぶり方で、蒸れとの兼ね合いも含めて書いています。
よくある質問
秋の抜け毛は、いつごろ落ち着きますか?
感じ方には個人差がありますが、季節によるものであれば、しばらくすると元に戻っていきます。逆に、季節が変わっても戻らない、あるいは分け目や生え際が以前と違ったままという場合は、季節とは別の理由を考えたほうがよいと思います。
抜け毛が増えたら、シャンプーの回数を減らしたほうがいいですか?
洗う回数を減らすと、その日の抜け毛は減ったように見えます。ただ、抜けるはずだった毛が頭に残っているだけで、次に洗ったときにまとめて出てきます。頭皮の衛生という点でも、通常どおり洗っていただくほうがよいと考えています。
どのくらいで医療機関に相談すべきですか?
本数ではなく、分け目・生え際・髪の太さが以前と変わったまま戻らない、という状態が目安になると思います。私たちは診断ができませんので、気になる段階で皮膚科や専門の医療機関にご相談いただくのがいちばん確実です。
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📝 この記事のまとめ
- 髪は一本ずつサイクルがずれているので、まとめて抜ける時期があります
- 夏のダメージはその場では出ず、数か月遅れて9月ごろに出てきます
- 紫外線だけでなく、冷房と寝苦しさも夏の負担です
- 本数を数えても分かりません。分け目・生え際・髪の太さを見てください
- 季節のものは戻ります。戻らないものは、別の話として考えます
- 迷ったときは自己判断せず、皮膚科や専門の医療機関へ
バンビーニーは東京・新橋の固定式メンズウィッグ専門サロンです。1ヶ月外れないウィッグで、寝ても洗っても外れません。髪や頭皮のことで気になることがあれば、カウンセリングでお気軽にお尋ねください。
この記事を書いた人|坂野てんく
東京・新橋の固定式メンズウィッグサロン「バンビーニー」代表。1ヶ月外れないウィッグの提供と、髪や頭皮についての情報発信を行っています。YouTubeでも髪まわりの疑問にお答えしています。